オール・アイズ・オン・ミー (2017):映画短評
オール・アイズ・オン・ミー (2017)「初心者ガイド」としては最適
母親がブラック・パンサー党員で、元カノが現ウィル・スミス嫁。しかも、俳優志望だったから、芝居がめちゃウマ! 2PACがヒップホップ界に与えた偉業や25歳でこの世を去る原因の抗争は知らなくても、これだけ持ってる男の半生がつまらんわけがない。いわゆる「初心者ガイド」的な部分はクリアされているが、監督の演出が甘いためか、肝心のドラマパートの弱さが目立つ。しかも、最大の問題が2PACを演じたディミートリアス・シップ・ジュニア。本人の方がカッコ良く、彼が持つスター性もカリスマ性もアブなさも感じられない。139分の長尺は気にならないが、『ストレイト・アウタ・コンプトン』に比べると、モノ足りなさは感じる。
この短評にはネタバレを含んでいます