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ナインイレヴン 運命を分けた日 (2017):映画短評

ナインイレヴン 運命を分けた日 (2017)

2017年9月9日公開 90分

ナインイレヴン 運命を分けた日
(C) 2017 Nine Eleven Movie, LLC
なかざわひでゆき

アメリカが分断された今だからこそ、9.11の悲劇を振り返る

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 アメリカ同時多発テロで緊急停止したワールドトレードセンターのエレベーターを舞台に、閉じ込められた男女5人の緊迫する脱出劇を描く。
 人種も地位も異なる人々の葛藤と軋轢から米国の複雑な社会構造を浮き彫りにし、彼らが一致団結して困難に立ち向かう姿に米国のあるべき姿を投影することで、あの悲劇から我々は何を学んだのか?が問われていく。脚本は良く出来ている。
 ただ、かなりの低予算であることは明らだし、緊張感に乏しい演出も極めて凡庸。まるで’70年代にアーウィン・アレンが制作したテレビ向けB級パニック映画のような印象だ。ジャクリーン・ビセットとブルース・デイヴィソンの姿を拝めるのは嬉しいのだが。

この短評にはネタバレを含んでいます
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