脱脱脱脱17 (2016):映画短評
脱脱脱脱17 (2016)嘘泣き娘とフレフレおじさん
父親が離れたことでトラウマを抱える女子高生といえば『心が叫びたがってるんだ。』だが、そんなヒロインと心を通わせるのが、同じくトラウマを抱えたイケメン…じゃなく“34歳の同級生”。そんなコントばりの設定から、タダの青春映画じゃないのが分かるが、2人が学園を飛び出し、ストリップ小屋で働く展開に「!」。しかも、これをアイドル好きなおっさんじゃなく、撮影当時17歳だった寺山修司と岩井俊二に憧れる女優が監督の事実に「!」。MOOSIC LAB版より30分長いだけに、2人をとりまくオトナや『この世界の片隅に』のリンさんと相通じる少女・キララとの関係性がよりクリアになった、驚きと発見の“完全版”といえる。
この短評にはネタバレを含んでいます