アナベル 死霊人形の誕生 (2017):映画短評
アナベル 死霊人形の誕生 (2017)こまかな"怖い"を少しずつ積み上げて魅了する
監督は「ライト/オフ」のデヴィッド・F・サンドバーグ。自分の得意技を熟知していて、死霊人形の誕生秘話を描くメインストーリーとは別に、"こういう場所でこういう現象が起きたら怖い""こういう物が見えたら怖い"という、こまかな怪異を少しずつ積み上げていく演出で魅了する。その怪異を効果的に見せるためのセッティングとして、人里離れた大きな家、孤児院からきた8歳くらいから16歳くらいまでさまざまな年齢の少女たち、足の悪い少女、彼女たちを統率するまだ若い尼僧、という舞台装置が用意されている。まだ足首とふくらはぎの太さが同じ幼い少女が、自分の体と同じほど大きい人形を抱くという構図は定番だが魅力的だ。
この短評にはネタバレを含んでいます