マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年 (2017):映画短評
マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年 (2017)デザイナーのチャーミングな個性が最高のスパイスに!
『SATC』のキャリーがこよなく愛する「マノロ・ブラニク」のヒールといえば、世界中の女性の憧れ。優美でいて先鋭的なデザインを生み出すデザイナーの生い立ちからキャリア史、交友関係、働き方や思想に迫った作品には「ほぉ」と感銘を受ける場面があちこちに。そして個人的に惹きつけられたのは、マノロ自身のチャーミングな言動。ややエキセントリックともいえるが、高い美意識と職業倫理の持ち主なのは一目瞭然。才能はずっと磨き続けてこそ輝くのだなと納得する。次々に登場するマノロの靴が欲しくなること請け合いだが、「オー、ノー!ペザント(農民)の足だわ」とマノロが悲鳴をあげると思うとトライするのもためらわれる。
この短評にはネタバレを含んでいます