SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬 (2018):映画短評
SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬 (2018)「これ一枚」の輝きが文化の歴史を作り、誰かの人生も変える
まるで2013年刊行『THE SHOOT MUST GO ON 写真家 鋤田正義 自らを語る』の増補映像版! 「ロックンロール・ポートレート」(ジャームッシュ弁)の偉大すぎる歴史と、ご本人の人間的魅力、多方面の証言者が登場するボリュームも含めて文句なしだと思う。
自伝本は震災を経てD・ボウイ『Heroes』のジャケが『The Next Day』に転生、ロンドンの個展までのリアルストーリー。その後ボウイは鬼籍に入ってしまったが、鋤田氏の歩みは当然続いている。その姿勢は「柔らかさの見本」(糸井重里弁)。時代の波といかに付き合うか――いつもフレッシュな達人の心得を伝える人生論や仕事術としても感涙!
この短評にはネタバレを含んでいます