走れ!T校バスケット部 (2018):映画短評
走れ!T校バスケット部 (2018)若手俳優の見本市としては見応えアリ
キラキラな原作に何の愛情もなく、凡作にしてしまう古澤健監督案件。今回も宗教映画のような描写だったり、明らかにお荷物なビビりの巨漢部員の扱いなど、お粗末な部分も目立つが、『帝一の国』では同級生だった志尊淳、竹内涼真らをはじめ、若手俳優が放つ魅力と熱量がしっかりフォロー。ただ、主人公のトラウマになるほどのイジメが大きなテーマになっているだけに、チームメイトとの友情や絆にポイントを絞っており、必殺技も最強のライバルも出てこない。それゆえ、スポ根映画として、モノ足りなさも感じるだろう。主題歌が同じGReeeeNながら、『ROOKIES』と対局にあるライトな爽やかさも、どこか今っぽい。
この短評にはネタバレを含んでいます