リディバイダー (2017):映画短評
リディバイダー (2017)POV映画としてよりもFPSゲームとして再開発すべき終末SF
YouTube270万回再生動画から長編劇場映画へ。VFXスーパーバイザーの初監督作だ。設定は込み入っており、何が起こっているのか、いささか複雑。一言で言うなら、地球の危機を救うため主人公が複製世界(エコーワールド)へ送りこまれるSFクライシス。現実を客観視点で、複製世界を一人称で映し出すヴィジュアル感覚が最大の見どころだが、終末感漂う舞台背景とキャラクター描写が、撮影や視覚効果といったテクニックの二の次になっていることは否めない。ストーリー性のあるPOV「映画」よりも、体感性を強調するFPS「ゲーム」として再開発した方が、この企画はブレイクするのではないだろうか。
この短評にはネタバレを含んでいます