クリミナル・タウン (2017):映画短評
クリミナル・タウン (2017)無垢さが放つほのかな光が眩い
この映画の主演俳優2人、アンセル・エルゴートとクロエ・グレース・モレッツの柔らかそうな肌の質感と、そこから静かに放射され続ける"初々しさ""無垢さ"を堪能する1作。この映画で2人が演じる主人公たちはどちらも、ベイビーパウダーをはたいた赤ん坊のような肌をしている。清潔で、なめらか。無防備で、傷つきやすい。
そうした肌の質感に象徴されるような性質を持つ少年少女が、突然、暴力的な出来事に遭遇して、それはいったい何なのか、なぜ起きたのかを探っていく、そういう物語。現実世界のリアルとは乖離しているかもしれないが、スクリーンの上でしか見られないだろう、無垢さが放つほのかな光が眩い。
この短評にはネタバレを含んでいます