エリック・クラプトン~12小節の人生~ (2017):映画短評
エリック・クラプトン~12小節の人生~ (2017)スローハンド、トゥルーライフ
なんと自撮り(らしき)動画でB.B.キング哀悼を捧げるクラプトン。その冒頭と、クロスロード・ギター・フェスティバルで挟んだ構成。彼のバイオグラフィー自体は余りに有名だが、ブルースへの愛を主軸とし、マニアもビギナーも痺れる充実の圧縮135分!
クラプトンは時代ごとにルックスやファッション、音作りが変化していくタイプ。ブリティッシュビートからサイケ/ハードロック、レイドバックした時期を経てデジタル色が強い80年代、「ティアーズ~」以降の成熟……これだけ転がっても大丈夫なのは誰よりもブレない一本線を持っているからだろう。本作では彼の繊細さ以上に、波瀾万丈を生き抜いてきたタフネスの秘密を垣間見れる。
この短評にはネタバレを含んでいます