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Merry Christmas! ~ロンドンに奇跡を起こした男~ (2017):映画短評

Merry Christmas! ~ロンドンに奇跡を起こした男~ (2017)

2018年11月30日公開 104分

Merry Christmas! ~ロンドンに奇跡を起こした男~
(C) BAH HUMBUG FILMS INC & PARALLEL FILMS (TMWIC) LTD 2017
平沢 薫

「クリスマス・キャロル」執筆裏話にディケンズの半生が重なる

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 "クリスマスの精神"である"思いやりの心"が幾つもの層となって描かれていく。英国ヴィクトリア朝の代表作家チャールズ・ディケンズが名作「クリスマス・キャロル」を書き上げるまでを描く誕生秘話ものだが、それだけではなく、同時にディケンズ自身の半生が「クリスマス・キャロル」内の物語と重ねて描かれる。本作のディケンズは、この小説の主人公、偏屈な老人スクルージなのだ。ディケンズはスクルージを救済する物語を書くことで、自分を救っていく。そして、その物語が読者のクリスマスの精神を呼び覚ましていく。それが軽いユーモアと英国ヴィクトリア朝の風俗満載で描かれて、クリスマスにぴったりの暖かな映画になっている。

この短評にはネタバレを含んでいます
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