エッシャー 視覚の魔術師 (2018):映画短評
エッシャー 視覚の魔術師 (2018)エッシャーの作品世界を解き明かすユニークなドキュメンタリー
トリック・アートの巨匠として日本でも知名度の高いエッシャー。その手紙や日誌などに記された本人の言葉を、モノローグのナレーションとして散りばめつつ、実は意外に知られていない彼の生涯やアイディアの源を振り返るドキュメンタリーだ。やはり最大の見どころは、エッシャー作品を立体的に再現することで、彼の思考プロセスを解き明かしていくCGアニメーション。これこそアート系ドキュメンタリー映画の醍醐味で、実に興味深く見ることが出来る。また、エッシャーから多大な影響を受けた人物として、あの英国ロックバンド、アニマルズのエリック・バードンが登場し、彼との意外な接点を明かすのも面白かった。
この短評にはネタバレを含んでいます