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ファンシー (2019):映画短評

ファンシー (2019)

2020年2月7日公開 102分

ファンシー
(C) 2019「ファンシー」製作委員会
くれい響

もうひとつの『初恋』

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

シュールかつエロな世界観が売りの山本直樹原作にあって、さらにモテモテの詩人がペンギンというトンデモ設定である本作。とはいえ、横瀬夜雨がモデルということもあり、彼を窪田正孝が演じても、特に違和感なしという映画的マジックが興味深い(寡黙で性的不能の設定は変わらず)。しかも、ハードボイルドな郵便屋さんを永瀬正敏が演じることで、「濱マイク」感が増し、原作になかったヴァイオレンス描写も、程よいスパイスに。撮影は『初恋』前だが、恋するメガネっ子を演じる小西桜子に関しては、ぶっちゃけ、こちらの方が大胆かつ魅力的! 笑いなしのジョビジョバ坂田&長谷川など、助演陣の顔ぶれも楽しめる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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