魔女見習いをさがして (2020):映画短評
魔女見習いをさがして (2020)綺麗事に終わらせないオタ友映画
想像以上に、着眼点が面白い大きいお友達……いや、オトナ向け。「おジャ魔女どれみ」を通じて知り合った20代の女子3人が、聖地巡礼して、酒を酌み交わして悩みを語り、男関係に余計なちょっかいも出す。要は話題の「オタク女子が、4人で暮らしてみたら。」にも通じるオタ友映画である。そんな「おジャ魔女」に限らず、「好きでい続けること」を全肯定してくれる癒し効果もありながら、社会の厳しさや人間関係やSNSとの距離感まで突っ込んでくるなど、綺麗事に終わらない展開もいい。出身地も境遇も推しも異なる3人の声をアテた森川葵、百田夏菜子、松井玲奈も、本人の顔が見えてこないぐらい、なかなかの好演だ。
この短評にはネタバレを含んでいます