ゴールデン・ジョブ (2018):映画短評
ゴールデン・ジョブ (2018)香港の白波五人男。そのオヤジはエリック・ツァン
『欲望の街/古惑仔』シリーズのキャストが久しぶりに顔を合わせ(半引退状態のジェイソン・チュウは欠場)、“友情と裏切り”というお約束事が展開。前半こそ、中国映画界の近年のトレンド(『M:I』×『ワイスピ』フォロワー)の流れを汲んでいるが、そこは『無問題2』以来、15年ぶりのチン・ガーロウ監督作。内モンゴルロケによる福岡シーン(!)から香港映画らしい暴走が始まり、クライマックスはミリタリー・アクションと化す。倉田保昭VSビリー・チョウ戦アリ、台湾ミュージシャンのフィル・チャンが登場と、盛りだくさんだが、エリカ・リーとヘイワード・マックという女性脚本家が絡みながら、BL色が薄いのはちと惜しい。
この短評にはネタバレを含んでいます