ブラッドショット (2020):映画短評
ブラッドショット (2020)『ワイスピ』公開延期の悲しみを癒してくれる一本!
『ジョン・ウィック』監督コンビが降板し、雲行きアヤしい雰囲気を醸し出していたヴァリアント・コミックスの映画化だが、そこは“ヴィン・ディーゼル版『アップグレード』”として、しっかり確立。不死身の肉体を手に入れた無双感に加え、トーキング・ヘッズ「サイコ・キラー」の絶妙な使い方など、ちょいと捻ったB級SFアクションとして興味深い仕上がりに。“記憶”がテーマだけに、ガイ・ピアースを暴走博士にキャスティングする巧さに加え、エイザ・ゴンザレスのヒロインが魅力的。彼女の“レティ感”やラストの夕焼けなど、やたら『ワイスピ』臭漂うカットもあり、新作公開が延期された悲しみを癒してくれる一本といえる。
この短評にはネタバレを含んでいます