僕の好きな女の子 (2019):映画短評
僕の好きな女の子 (2019)男女逆転版『愛がなんだ』
一言で言えば、“男女逆転版『愛がなんだ』”だけに、原作者の又吉直樹よりも、玉田真也監督が舞台でも組み、脚本協力でクレジットされている今泉力哉監督の顔がチラついてしまう、“半径2メートル”のラブストーリー。密室でのわちゃわちゃ感など、いかにも『あの日々の話』の玉田監督らしい見せ場も用意されているが、こじらせいい人キャラな渡辺大知、『(500)日のサマー』的小悪魔キャラな奈緒ら、芸達者なキャストに頼りすぎてしまったか、毒もない“片想いあるある”で終わった感アリ。この程度でも刺さる人には刺さると思うが、4ページのエッセイを90分の長編にするには、脚色・演出ともに力不足だったようだ。
この短評にはネタバレを含んでいます