アイの歌声を聴かせて (2021):映画短評
アイの歌声を聴かせて (2021)もっとミュージカル・ナンバーが聴きたくなる!
注目された『イヴの時間』よりも、よりマス向け、エンタメ寄りに作られた吉浦康裕監督作。奇しくも、設定やテーマが『ロン 僕のポンコツ・ボット』と被っているが、ある意味、日本アニメのお家芸的といえる青春ノリが強みに。また、主人公たちが対峙するオトナたちの描写など、脚本のユルさが目立つものの、クライマックスの展開といい、伏線回収といい、マイナス面を打ち消すような作り手の熱量にやられる。もちろん、いろいろディズニーを意識しながら、必然性のあるミュージカル・シーンも。美しい歌声も披露する土屋太鳳もスゴいが、なんだかんだ福原遥が巧く、ポスター・ヴィジュアルのイメージも大きく裏切ってくれた!
この短評にはネタバレを含んでいます