あしやのきゅうしょく (2022):映画短評
あしやのきゅうしょく (2022)給食をめぐる“お仕事映画”
『劇場版 おいしい給食』同様、懐かしくもあり、飯テロ要素満載の学校給食映画。自校式給食や栄養士によるオリジナルメニューを展開する兵庫県芦屋市に限定された話だけに、確かに共感度は低い。とはいえ、アレルギー持ちの児童や宗教上の理由から豚肉が食べられない児童への配慮に取り組む栄養士や調理師、そこに出入りする精肉店や豆腐屋などの“お仕事映画”と観ると、なかなか興味深いところ。名言である「食べることは生きること」がキーワードになっているほか、「豆腐のキーマカレー」をはじめ、給食とは思えないメニューも続々登場。そこに生徒の切ない初恋物語も描かれるなど、盛りだくさんな内容になっている。
この短評にはネタバレを含んでいます