スパゲティコード・ラブ (2021):映画短評
スパゲティコード・ラブ (2021)人間は誰だって幸せになりたい
世間の過大評価が重圧となる若き広告クリエイターからキャリアに行き詰まった中堅カメラマン、売れないシンガーソングライターに本業よりもパパ活がメインになったモデル、さらには失恋が原因で引きこもった女性に将来の希望が見えない中学生など、大都会・東京の空の下で夢と幸福を追い求めながらも、ままならぬ現実にもがき苦しむ男女の人生が交錯する。『マグノリア』や『バベル』を彷彿とさせる群像劇で、テーマ的にも語り尽くされてきた感はあるものの、それぞれのエピソードはなかなか説得力があり、結局のところ人によって尺度が違うだけで人間って幸せになりたい生き物だということを再認識させられる。
この短評にはネタバレを含んでいます