三眼ノ村 輪廻の章 (2008):映画短評
三眼ノ村 輪廻の章 (2008)黒魔術、ダメ。ゼッタイ。
誰もが魅了されてしまう美魔女・パノーの知られざる過去に迫ると同時に、前作の1年前に青年・タの家族に襲った恐怖との関係性を描いた、前日譚となる「続編」。製作陣が前作のヒットに気を良くしたか、パノーの極悪キャラに便乗した悪ノリや、さらに見せ場となる黒魔術シーンに時間を割いている感もアリ。そのせいか、ときに冗長に見えたりもするが、前作『黒魔術の章』の伏線となる強引な展開と痛いどころじゃないR18+ならではの残酷描写で、83分の尺を逃げ切り。時間軸が入り乱れることで、観る者を混乱させつつ、前作以上の呪いスパイラルで「黒魔術、ダメ。ゼッタイ。」な啓蒙ホラーになっている。
この短評にはネタバレを含んでいます