クリスマス・ウォーズ (2020):映画短評
クリスマス・ウォーズ (2020)サンタ“を”殺しにやってくる
自分が世界の中心と勘違いしてる金持ちのクソガキが、石炭を送りつけてきたサンタ暗殺を企てるという、ブラックコメディ。世間の流れもあり、涙ながらに軍需品の生産を請け負わざる得ない姿など、哀愁サンタをメルギブが演じるというキャスティングは完璧だし、いくらでも面白く転がりそうな話なのだが、まさかのウォルトン・ゴギンズ演じる暗殺者の独壇場に驚き。エルフの日常など、シュールな描写は興味深いが、シリアスとしてもコメディとしても振り切れず。いろいろ回収されないなか、クライマックスのバトルも薄味と、中途半端感は否めないが、どこか『スノー・ロワイヤル』に近い妙な味わいを感じられる。
この短評にはネタバレを含んでいます