サムワン・インサイド (2021):映画短評
サムワン・インサイド (2021)ハロウィンに丁度いいネトフリ発の学園スラッシャー
アメリカのどこにでもある平凡な田舎町で、高校生が次々に惨殺される事件が発生。被害者はいずれも人には言えない秘密を抱えていた…というスラッシャー・ホラー。そこにジョン・ヒューズ的な負け犬グループの甘酸っぱい青春模様が絡む。さながら『ラスト・サマー』×『ブレックファスト・クラブ』。イジメや格差、差別などの社会問題を散りばめつつ、行き過ぎたキャンセルカルチャーに警鐘を鳴らすストーリーがタイムリー。残酷シーンのゴア指数もけっこう高めで、『墓地裏の家』や『ペット・セメタリー』へのオマージュにもニヤリとする。ストーリーの先は簡単に読めるものの、ハロウィンに友達同士で見るには丁度いい按配だ。
この短評にはネタバレを含んでいます