映画 真・三國無双 (2021):映画短評
映画 真・三國無双 (2021)勝因は魅力的な悪役たち
『レッドクリフ』でも意識したバトル描写があったが、今度はガチでゲーム会社の許可を取った映画化。ゲームのBGMが流れるたびにアガる演出のなか、しっかりキャラを際立たせる香港映画的なCGの使い方にニヤリ。さらに、勝因といえるのが、ルイス・クーの呂布、ラム・シューの董卓、フィリップ・キョンの張角と、「三國志演義」における悪役陣を、じつに魅力的に捉えていること。ストーリー的には「黄巾の乱」から「虎牢関の戦い」までと短めだが、首チョンパがブラックな笑いを誘う華雄とのタイマン対決や、曹操の暴走が止まらない叔父とのエピソードなど、妙に丁寧に描いているあたりはファン心をくすぐる。
この短評にはネタバレを含んでいます