ザ・ミスフィッツ (2021):映画短評
ザ・ミスフィッツ (2021)レニー・ハーリン監督作としての手堅さ
ボンド卒業から20年近くも経ちながら、老いを感じさせないピアース・ブロスナンに、狂言回しとなるニック・キャノンや山Pとユニットを組んでいたマイク・アンジェロら、国際的なキャスティング。それだけ見ると、『トリプルX』感があるが、刑務所の金庫に眠った金塊を盗み出すケイパームービーだけに、『オーシャンズ』シリーズのフォロワー感強し。カート・ウィマーの脚本を、レニー・ハーリンが監督しているだけに、アブダビやドバイを舞台に、テンポ良く騙し合いが描かれ、砂漠でのカーチェイスなど、ほどほどのアクションを用意するなど、“現代のロビンフッド”の活劇に仕上げている。彼らを追うティム・ロスの困り顔も見どころだ。
この短評にはネタバレを含んでいます