スターフィッシュ (2018):映画短評
スターフィッシュ (2018)7本のカセットテープでセカイを救え。
ある日突然、怪物が徘徊するセカイと対峙することになったヒロインが、亡き親友が遺したカセットテープを探し始める喪失からの冒険譚。『クワイエット・プレイス』『モンスターズ/地球外生命体』あたりを思い起こさせるモンスター造形に、突如挿入される手塚プロによるアニメパートなどが、劇中に流れるインディー・ロックと相まって独特な雰囲気を生み出す。冒頭の「実話に基づく」のクレジットが示すように、自身の離婚と親友の死に見舞われたA.T.ホワイト監督が自己セラピーとして製作した一作だが、決してマスターベーションになっておらず、響く人には響く仕上がりに。近い将来、巨匠になる期待を込めて、★おまけ。
この短評にはネタバレを含んでいます