ビリーバーズ (2022):映画短評
ビリーバーズ (2022)いろいろと抜かりなく忠実に映像化
原作コミック発表から約二十年を経ての映画化ではあるものの、近年勢いが止まらない城定秀夫監督の持ち込み企画だけに、カルトもエロもバイオレンスも、いろいろ抜かりなく忠実に映像化。そして、あえて本作を初主演映画に選んだ磯村勇斗にただならぬ男気&役者としての可能性を感じつつ、北村優衣演じる「副議長」との絡みに関しては、儚く美しい。そして、「議長」役を宇野祥平が演じたことでブラックコメディとしての要素も濃厚に。後半にかけてのサスペンス演出が弱い気もするが、元ネタであるオウム真理教云々を超えて、現代社会に通じる普遍的な人間ドラマに仕上がっているのは確かであり、★おまけ。
この短評にはネタバレを含んでいます