2つの人生が教えてくれること (2022):映画短評
2つの人生が教えてくれること (2022)どちらに転んでもインスピレーションは見つけられる
もしあの時こうなっていたら人生はどうなっていたのか。そう考えることは誰にでもあるだろうが、ファンタジー的要素のある今作は、どっちになっていたとしてもインスピレーションや愛を見つけられるのだというポジティブなメッセージを送る。ふたつのパターンの人生を同時進行で見せていくやり方は実にスムーズ。主人公の女性がアニメーション業界でのキャリアを目指すというのも、映画ではあまり見ない設定で新鮮。アメリカで中絶の権利が脅かされている時だけに、その選択肢について触れられないことへの批判は出るかもしれないが、それだとこの話は成立しないので、害のないラブコメということでそこは見過ごすことにする。
この短評にはネタバレを含んでいます