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神回 (2023):映画短評

神回 (2023)

2023年7月21日公開 88分

神回
(C) 2023東映ビデオ
くれい響

今度は5分間の「時の牢獄」

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『リバー、流れないでよ』の2分間に続き、今度のタイムループは5分間。それだけ1ターンにおける行動範囲が広がるわけだが、中村貴一朗監督の前作『避雷針』同様、ほぼ一組の男女の2人芝居を軸として、物語が展開。青木柚と坂ノ上茜という芸達者な2人による見事な掛け合いもあって、観客のいろんな感情が揺り動かされていく。意味深なタイトルに、オチなど、「世にも奇妙な物語」の一編にもなりえるレベルの破壊力はあるし、刺さる人には刺さりまくる。とはいえ、88分の長編映画として観ると、もうひと捻り+予算がほしかったのは事実。そのあたりをクリアした中村監督の新作が観たくなる期待度もあり、★おまけ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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