おとななじみ (2023):映画短評
おとななじみ (2023)久間田琳加が“ポスト新垣結衣”としての力量発揮
「ラブ★コン」の中原アヤだけに、男女の掛け合いの面白さが肝の原作だが、「24歳にして、無職のダメ男を許せるか?」「幼馴染とはいえ、そんな男に片思いし続けるヒロインに共感できるか?」で、評価が大きく変わるのは事実。そんななか、嫌味なく愛らしい絶妙なラインで鈍感男子のハルを演じる井上瑞稀のキャラに助けられている感強し。一方、ヒロイン・楓を演じる久間田琳加は物語を引っ張りつつ、“ポスト新垣結衣”としての力量を発揮。ただ、高橋洋人監督の演出は相変わらず凡庸で、前作『胸が鳴るのは君のせい』と同レベルの仕上がりに着地。浅川梨奈の友人キャラとしての安定っぷりが妙に頼もしいので、★おまけ。
この短評にはネタバレを含んでいます