スランバー・パーティー大虐殺 (1982):映画短評
スランバー・パーティー大虐殺 (1982)フェミニズムを打ち出した'80年代スラッシャー・ホラーの名作
有名なフェミニスト作家リタ・メイ・ブラウンの書いた脚本を、スコセッシの元助手エイミー・ホールデン・ジョーンズが監督した、’82年のカルトなB級スラッシャー映画が40年余りの時を経て日本初公開。仲良し女子高生グループのお泊りパーティに殺人鬼が乱入する。多分に女性蔑視的な当時のスラッシャー映画群に対するカウンターの意味合いもあったのだろう。巨大な電動ドリル(ペニス=男性性の象徴)を振り回すミソジニスティックな連続殺人鬼に対して、女性が女性を守るために連帯して立ち向かうという筋立てが痛快である。男子がことごとく幼稚で役に立たないのもご愛敬(笑)。無名時代のブリンク・スティーヴンスも登場。
この短評にはネタバレを含んでいます