GOLDFISH (2023):映画短評
GOLDFISH (2023)粗削りなところも含めてパンク
大筋こそアナーキー(亜無亜危異)の歴史だが、フィクションとしてかなり脚色。似てる似てないに関わらず、このキャスティングを揃えられただけで成功だが、ミュージシャン27歳死亡説「27クラブ」を経て、襲い掛かる中年の危機「ミッドライフ・クライシス」が裏テーマだけに、なかなかヘヴィだったりする。そのため、『スティル・クレイジー』みたいなコミカルな王道路線を期待すると肩透かしを喰らうが、なかなか前に進まないリアルさ、セリフがよく聴き取れないなど、粗削りなところも含めてパンク。カメオ出演も多いが、そこまで内輪ウケになってないのも好感触で、とにかく歩道橋で語り合うシーンが印象的。
この短評にはネタバレを含んでいます