映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー) (2024):映画短評
映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー) (2024)そこに「戦い」は必要だったのか?
超絶美麗な作画によって音楽の楽しさと音楽の持つ力を伝えようとするコンセプトは理解できるが、脚本が今ひとつでストーリーが整理されていない。何より、音楽が戦いの手段になってしまっているところが解せなかった。これでは観客の子どもたちが音楽を楽しみたいと思わなくなってしまうのではないか。実際、登場人物たちはあまり楽しそうではなかった。作画は素晴らしかったのに惜しい。「戦い」以外の物語でも良かったのではないか。あと、これは近年の『ドラえもん』全体の問題だが、のび太以外のジャイアン、スネ夫、しずかの主要キャラがおしなべて“いい子”になってしまっているので、ドラマが生まれにくくなっている気がする。
この短評にはネタバレを含んでいます