キラー・ブック・クラブ (2023):映画短評
キラー・ブック・クラブ (2023)読書クラブの話なのに読書好きに見えない!
呪いもウイルスも謎のアプリも出てこない、完全物理のクラシックなスペイン産スラッシャームービー。マスクを被った殺人ピエロに若者たちが一人ずつ殺されていく展開や、ホラージャンルへの自己言及がある点など、『スクリーム』を思い出した人も多いかもしれないが、目新しさもスリルもないところが難点。「恐怖の他に物語性が必要だと思う」という登場人物の言葉がそのままあてはまってしまった。あと、読書クラブの面々が、主人公以外誰ひとり本好きに見えないところが残念。読書するシーンもない。せっかく本がモチーフのお話なのにもったいなさすぎる。出てくる図書館は素敵なのに、みんなアレのことばかり考えすぎ!
この短評にはネタバレを含んでいます