デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 (2024):映画短評
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 (2024)世界の終末系の光景は一見の価値あり
映画終盤の世界の終末系の光景は、そこに流れる歌曲と作用し合って、一見の価値あり。ストーリーは伏線もきっちり回収されて、きれいなまとまり具合が気持ちいい。
それにつけても前作同様、異質な要素の組合せぶりが見事。美少女ではないギャグマンガ系のキャラ造形に、宇宙人侵略SFを掛け合わせ、そこに高校生のリアルな会話、学生デモ、引きこもり、フェイク動画、LGBTQなどを盛り込んで、現実の社会情勢を反映させたストーリーが描かれていく。
人類滅亡の危機という大きな物語と並行して、主人公たち各自の初々しい恋も描きつつ、世界の終焉でも恋でもない最優先事項があるのではないかと問う物語も新鮮。
この短評にはネタバレを含んでいます