フレディ・マーキュリー The Show Must Go On (2023):映画短評
フレディ・マーキュリー The Show Must Go On (2023)最期に近づく姿には、やはり涙を禁じ得ない
「ボヘミアン・ラプソディ」誕生秘話や、ライブ・エイド、エイズとの闘いなど、あの大ヒット映画と多少違う方向性(ドキュメンタリーなので、こちらが真実に則してる)で振り返ることができる。実妹カシミラ・クックが証言者で出てくる場面は、ちょっと感動。「最後の収録」に全精力をかけるフレディの姿は痛々しくも、周囲の反応も含めて神レベルのアーティストとしての存在意義を全身で発散し、平常心で凝視できず。
ただクイーン、およびフレディのファンにとって既知の範囲は超えないだろうし、証言者のセレクト/配分が“やっつけ”に感じられる部分もあり、全体から伝わるメッセージは少なめ。熱狂的ファンでない人に強くオススメしたい。
この短評にはネタバレを含んでいます