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映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記 (2024):映画短評

映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記 (2024)

2024年8月9日公開 106分

映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記
(C) 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2024
大山くまお

今度の敵はアテンション・エコノミーの権化

大山くまお 評価: ★★★★★ ★★★★★

リアルタッチの恐竜が大暴れして、しんちゃんをはじめお馴染みのキャラが定番のギャグをやりつつ、かけがえのないひと夏の経験をする。最近出番の少なかったシロの頑張りも堪能できる。コンセプトは十分に達成している作品だと思う。突拍子のない恐竜ギャグも、一緒に見ていた子どもたちには大変受けていた。悪役が自己承認欲求とアテンション・エコノミーの権化のような人物であり(毒親でもある)、首尾一貫した行動をしないのが面白い。賛否両論ある結末については、何らかの前置きが必要だったのでは。北村匠海が演じたビリーというキャラの幼稚な純粋さはとことんタチが悪いのだが、作り手はどこまで意識していたのだろうか。

この短評にはネタバレを含んでいます
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