ファウンダーズデイ/殺戮選挙 (2023):映画短評
ファウンダーズデイ/殺戮選挙 (2023)選挙をしてる場合じゃない!? 田舎町の血まみれ狂騒
町長選挙と祭で賑わう田舎またを舞台に、仮面の殺人鬼が暗躍。スラッシャーホラーの教則を踏まえたつくりだが、これが一筋縄では収まらない。
判事の恰好をした殺人鬼の異様さは不気味だし、惨殺描写も多めで、その筋のファンには満足がいくもの。そこに政治的なメッセージやブラックユーモア、愛憎模様、学園ドラマのエッセンスが絡み、意外なクライマックスへと展開する。
詰め込み過ぎの気がしないでもないが、ティーンの日常の描写には『スクリーム』にも似たポップな味わいが。SNS画面を通じたやりとりの描写も、本作ではモダンなものとして生きている。
この短評にはネタバレを含んでいます