クラユカバ (2023):映画短評
クラユカバ (2023)大正ロマン x スチームパンク x 探偵小説
大正ロマン x スチームパンク x 探偵小説 x 地下迷宮。デザインはどこまでも和製レトロ、色調は褪色したかのような中間色、光はいつも薄暗い。路面電車が走るどこか大正時代を思わせる街で、謎の失踪事件が連続し、消えた情報屋を探す探偵は、地下世界"クラガリ"に足を踏み入れ、そこで福笑いのような模様の仮面を被る"福面党"と、制服の少女が率いる重装備の装甲列車に遭遇するーー。ストーリーはあるが、それよりもこの独特の世界観に浸るのが醍醐味。
少人数による自主制作アニメを撮り続けてきた塚原重義原作・脚本・監督の初長編アニメ。本作のスピンオフ小説をアニメ化した映画『クラメルカガリ』も同時公開。
この短評にはネタバレを含んでいます