劇場版 再会長江 (2024):映画短評
劇場版 再会長江 (2024)激動する中国社会の「今」を鮮やかに捉えた佳作
‘10年にNHKの番組で中国の長江沿いに暮らす人々を取材した竹内亮監督が、それから10年以上の時を経て同じ道程を辿り、かつて知り合った人々を訪ね歩くドキュメンタリー。もはや「10年ひと昔」なんて生易しいものではない、中国社会の急速な発展と変化にビックリ。なるほど、日本なんかあっという間に追い越されるわけですよ。そのうえで、若者に忌避されて高齢化が進む肉体労働者、近代化に伴って故郷も伝統も捨てた少数民族、反対に近代化を上手く取り入れながら伝統を継承する少数民族など、激動の時代に生きる市井の人々の素顔を活写する。中国の懐の深さ、スケールの大きさ、そして圧倒的な美しさ。今すぐ行きたくなりますな!
この短評にはネタバレを含んでいます