THE MOON (2023):映画短評
THE MOON (2023)ハリウッドにも引けを取らぬVFXに韓国映画の底力を感じる
月に眠る資源を巡って主要各国が争奪戦を繰り広げる近未来。独自に開発した有人ロケットで月面探査を試みる韓国は、2度目の挑戦で有人ロケットの打ち上げに成功するも、思いがけない事故で主要クルーが死亡。唯一残された新人宇宙飛行士を無事に帰還させるため、1度目の打ち上げ失敗でクルー全員を死なせた前責任者に白羽の矢が立てられる。『ゼロ・グラビティ』を彷彿とさせるリアルな宇宙映像は圧倒的で、少なくともVFXのクオリティはハリウッドも顔負け。韓国映画のパワーと底力を改めて感じる。ソル・ギョング以下の豪華なキャストも見どころだ。それだけに、ベタなお涙頂戴に陥ってしまった脚本がなんとも惜しい。
この短評にはネタバレを含んでいます