カミノフデ ~怪獣たちのいる島~ (2024):映画短評
カミノフデ ~怪獣たちのいる島~ (2024)CGの時代にアナログな特撮の底力を感じさせる快作
ガメラや大魔神やキングギドラなどで知られる、日本の怪獣造形製作の第一人者・村瀬継蔵が総監督を務めたジュヴナイルな特撮冒険ファンタジー。村瀬氏をモデルにしたような怪獣造形の大御所が亡くなり、残された孫娘と熱狂的ファンの少年がお蔵入りした脚本の世界へ迷い込んでしまう。やはり最大の見どころは、村瀬氏自身が手掛けたヤマタノオロチの造形と操縦。その威風堂々たる迫力はCGにも負けておらず、古き良きアナログ特撮の底力を見せてくれる。『北京原人の逆襲』や『大魔神』、『ゴジラVSキングギドラ』など村瀬作品へのオマージュも盛りだくさん。ストーリーは少々陳腐に感じるが、特撮は低予算と侮れないクオリティだ。
この短評にはネタバレを含んでいます