グレート・スクープ (2024):映画短評
グレート・スクープ (2024)相手が国の要人でも真実と正義のために鋭く迫る
金と権力を持つお友達に未成年の女性たちを斡旋した罪で逮捕され、獄中で自殺(ということになっている)したジェフリー・エプスタインについて知識と関心があった人はもちろん、なかった人にもおすすめ。実際のインタビューをほぼ再現する最後の数十分は、とりわけ目が離せない。あんなボロボロのインタビューをしながら、「うまくいった」と感じたアンドリュー王子は、なんと情けなく、ズレているのかと苦笑してしまう。相手が国の要人であっても、被害者女性のために、正義のために、鋭い質問をして真実を暴こうとするプロデューサーとインタビュアーの姿に、ジャーナリズム、メディアはこうあるべきなのだとあらためて感じる。
この短評にはネタバレを含んでいます