傲慢と善良 (2024):映画短評
傲慢と善良 (2024)子供以上大人未満な恋
マッチングアプリで出会い、婚約にまで至った一組のカップル。ところが結婚直前に彼女が突然姿を消して…というミステリー感のある入り口から、子供の恋愛ではないけれど熟成された大人の恋愛でもない、中間にある時期の恋愛の在り方についての物語が拡がります。藤ヶ谷太輔と奈緒の組み合わせが、この年代の”等身大感”を巧く醸し出していてよかったです。藤ヶ谷太輔は本来の彼の立ち位置ならもっとキラキラさが滲み出てしまう可能性もあったと思いますが、巧くその部分を抑えてどこにでもいそうな男性を演じ切りました。西田尚美と前田美波里の恋愛と結婚に関するセリフは短いですが刺さりました。
この短評にはネタバレを含んでいます