アメリカン・カーネイジ (2022):映画短評
アメリカン・カーネイジ (2022)「ゲット・アウト」を思い出させる社会派ホラー
タイムリーで大胆なコンセプト。ただ、ジョーダン・ピールの「ゲット・アウト」を思い出させる要素が多く、ちょっと既視感も。「ゲット・アウト」は普通のホラーのように始まるのに社会派の映画だったというサプライズもあったが、今作は冒頭から強烈なメッセージで始まる。それはそれでもちろん良いが、やはり移民問題を扱う最近のホラー「フォーエバー・パージ」に比べてもインパクトに欠ける感じ。それでも、「もしトラ」の今、アメリカで多くの移民が抱えている不安に焦点を当てるということには(この映画のアメリカ公開は2022年とはいえ)、意味があるといえる。若手のキャストはみんな魅力的で好感が持てる。
この短評にはネタバレを含んでいます