アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方 (2024):映画短評
アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方 (2024)相手を攻撃し勝つことこそが人生の目標になった男
なぜ、あのような人物が誕生したか。そこが手に取るようにわかる若き日のドラマは、長年、取材を重ねたジャーナリストの脚本という説得力で衝撃を与える。こんな赤裸々に描かれたら(作品は観てないようだが)本人が怒るのも納得。何度か言及される「3つの教え」は、攻撃性や非を認めない傲慢さで「三つ子の魂百まで」の諺どおり。この方が大統領に復活する2025年以降の世界情勢に思いを馳せる。
メリハリの効いたエピソード構成の良さも、作品吸引の要因。
セバスチャン・スタンは細かい手先の仕草、表情の作り方まで模倣し大健闘。終盤に近づくにつれ、じわじわ現在の本人が“降りてくる”変化が凄まじく、ラストは神レベルの憑依に!
この短評にはネタバレを含んでいます