イケメン福士誠治に直撃!25歳になって「ちょっと大人になった気がする」
重松清の同名ベストセラーを映画化した映画『きみの友だち』に出演している福士誠治に話を聞いた。今回、福士はかつて親友を病気で亡くした恵美(石橋杏奈)と真摯(しんし)に向き合う新人ジャーナリストの中原を好演。自然体の演技を披露している。
「今回はあまりアクの強い役作りはしませんでした。心に傷を負った女性と向き合う人間として、心を開いて、何でも話してもらえるようなフラットな人物像を目指しました」と福士。これまでの演技スタイルとの違いについて「確かに時代劇のような演技ではないですね。それよりも普段のしゃべり口調で演じたかったんです」と語った。
映画『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』などで知られる廣木隆一監督の自然さを意識した演出も、福士にとっては新鮮だった。「繊細(せんさい)な感情を描いた作品なので、自然の摂理に逆らわない演技が求められました。カットを割らず、しばらく芝居を続けたり、アドリブで撮影したシーンもありました」と福士。出来上がった作品の感想を聞いてみると「温かく切ない感情を覚えました。劇的ではないけれど、いろんな感情があふれています。悲しいとか楽しいとか一概にはいえないいろんな方向性を持っている作品だと思います」とコメントしてくれた。
少女2人の友情を描いた本作を観て、福士自身も学生時代を思い出したのではないだろうか? 「確かに、こういうやついたなーって思い出すキャラクターも登場します。僕自身やっぱり友情は必要なものだと思うし、何か気まずいことがあっても後で思いだしたら笑い話ってこともあります。この作品を観て、友情って相手に求めるものではないって気付きました」と改めて友情について考えたことを明かした。
朝の連続テレビ小説「純情きらり」で宮崎あおいと共演し大ブレイク。現在は映画、テレビドラマ、舞台と幅広く活躍する福士は先日25歳の誕生日を迎えた。「以前はあまり変わらないだろうと思っていたんですが、実際(25歳に)なってみると、ちょっと大人な感じがしてますね」と少し照れた様子で語る福士は、こんなエピソードを教えてくれた。
「ある先輩に言われたんですよ。俳優の仕事は坂道で自転車をこいでいるようなものだって。しっかりこいでいないと、止まっちゃうどころかそのまま転げ落ちてしまう。いい言葉だと思いました」と福士。今後も俳優という名のペダルをこぎ続け、しっかりと前に進んでいってくれることを期待したい。
『きみの友だち』はかつて病気で親友を失った20歳の恵美(石橋)を軸に、彼女の学生時代と現在の心情、そして友情の美しさを繊細(せんさい)なタッチで描いた感動作。
映画『きみの友だち』は7月26日より新宿武蔵野館、渋谷シネ・アミューズほかにて全国公開
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