中国初の大型災害ムービー『超強台風』、監督と主演女優は夫婦!
第21回東京国際映画祭
20日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで第21回東京国際映画祭コンペティション部門に出品されている映画『超強台風』の公式上映が開催され、主演のリウ・シャオウェイ、ソン・シャオイン、そしてフォン・シャオニン監督が記者会見に出席した。
中国初の本格的な災害映画となった同作について「人間による環境破壊が自然災害を引き起こすという警鐘と、どんな状況にあっても人間の命が一番大切だということを描きたかった」と熱い口調で語るフォン・シャオニン監督は中国の環境保護大使も務めており、その熱意は撮影中もハンパなかったそうだ。
一方、主演女優のソン・シャオインは「監督は『命をかけて撮るんだ』と言っていた」と振り返り、撮影初日にNGを連発してしまったときの様子については「監督は怒りっぽいので、NGが続くうち、みるみる顔が怖くなっていました。幸い何とかOKが出て、監督の怒りの台風が上陸することはありませんでした(笑)」と語っていた。
実はフォン・シャオニン監督とリウ・シャオウェイは、実生活では夫婦というラブラブな間柄。二人とも普段からエコロジーには意識的だそうで、風呂の水を捨てずに、トイレの水として流したり、掃除に使ったりしているとコメント。「車の利用も控えているし、水の無駄になるから洗車場には行かず自分たちで車を洗っています」とも語り、映画を通して、地球を愛してほしいとメッセージを送った。
『超強台風』は中国全土を襲う巨大台風に巻き込まれる人々の緊迫したドラマを描いた中国初の本格的な災害映画。エコロジーをテーマにした今年の東京国際映画祭に、まさにピッタリなコンペティション作品といえそうだ。