マイケル・ムーア、次の映画は、今まさに旬な“金融危機”!
映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『華氏911』『シッコ』など社会派ドキュメンタリーを世に送り出しているマイケル・ムーア監督だが、次に取り上げるテーマは、世界に未曾有の影響を及ぼしている金融危機になるようだ。
ムーア監督は、5月に新プロジェクトについて発表したが、当時はアメリカの外交がテーマとなる予定だった。しかし、サブプライム問題から端を発した金融危機が世界的規模に膨れ上がったことで、テーマの焦点が変化したようだ。この映画について製作のパラマウントは、「世界で何が起きていて、アメリカはどういう立場なのかを探る」と語っており、世界の大国として君臨してきたアメリカの立ち位置の変化が描かれることになりそうだ。
製作側のひとつの不安は、映画の公開時に金融危機というテーマがタイムリーな話題であるかどうか、という点。先の見えない経済情勢だけに、危機が収束するか、あるいはますます悪化するか、どちらにしても「生もの」的なテーマに挑むことになるようだ。