ブラピもイーストウッドも手が届かず、コナン少年首位堅守!-4月27日版
映画週末興行成績
初登場の洋画の話題作を圧倒し、邦画の上位4作品の顔ぶれは変わらず、映画『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』が2週連続第1位を獲得。公開9日間で動員100万人、興行収入12億円を突破した。昨年のシリーズ第12作との興収比146.4パーセントと目下、快走中だ。
映画『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』写真ギャラリー
首位奪還が期待された映画『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』はまたしてもコナンに敗戦を喫して第2位。第3位の『クローズZERO II』は公開16日間で興収18億円を突破し、興収25億円を稼いだ前作と比較して120.6パーセント。第4位の映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』も土日前週比で93パーセントといずれも勢いが続いている。
初登場作品は3作で、まずクリント・イーストウッド監督の映画『グラン・トリノ』が第5位。アカデミー賞作品賞の映画『ミリオンダラー・ベイビー』以来4年ぶりの監督・主演作で、朝鮮戦争の帰還兵である孤独で偏屈な老人とアジア系移民の家族との親交を描く感動作。ジョエル、イーサン・コーエン兄弟監督の映画『バーン・アフター・リーディング』は第6位にランクイン。CIAの機密情報が入った1枚のCD-ROMが流出したことがから巻き起こる大騒動を描くクライム・コメディーで、ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチら豪華スターのおバカ演技が話題を呼んでいる。女性客を中心に集客し、初日の金曜日からの3日間で、動員10万人を突破した。
第10位には、椎名桔平、長谷川京子、ゲイリー・オールドマンの共演が話題の映画『レイン・フォール/雨の牙』。元CIA工作員バリー・アイスラーが自身の体験をつづった人気ミステリー小説の映画化で、東京を舞台に、アメリカ軍特殊部隊に在籍した過去のある日系アメリカ人の殺し屋ジョン・レイン(椎名)が、政権汚職と利権をめぐる陰謀に巻き込まれ、自身の愛と復讐(ふくしゅう)のはざまで翻弄(ほんろう)される姿を描く。本年度アカデミー賞8冠の映画『スラムドッグ$ミリオネア』は、先週の初登場第5位から第7位。同じく先週第6位の映画『おっぱいバレー』、第7位の映画『ドロップ』もそれぞれ第8位、第9位と2つずつ順位を下げた。
ゴールデンウィークに突入する次週は、映画『CASSHERN』で鮮烈なデビューを飾った紀里谷和明監督の4年ぶり長編第2弾映画『GOEMON』。ジュリア・ロバーツの約6年ぶりの本格主演映画『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~』などエンターテインメント色の強い作品が多数公開。絶好調のコナン君から首位の座を奪う作品が出るか?